オライリーから日本語訳版が出版された「ウェブオペレーション」を読みました。
障害や負荷対策の苦労話はニヤニヤしつつ、アプリケーションエンジニアとの連携についてはやや耳が痛いところもあり、興味深く読ませて頂きました。
中でも、第八章「コミュニティ管理とウェブオペレーション」はとても短い章ですが、個人的にはグっときました。サービスを育てて行くために、オペレーションエンジニアは単に障害対応を行い、可用性やスケーラビリティを確保して行くだけではなく、ユーザコミュニティに大しても積極的に情報を開示して行く必要があり、エンジニアだけではなくカスタマーサポート、コミュティマネージャとの連携が重要となる。書かれているFrickrの機能ローンチのポリシーや障害への対応は参考になることが多そうです。
オペレーションエンジニアは、自分たちの技術が最終的に人とコミュニティに影響を与えるのだということを、忘れないでおきたいですね
まさしくその通りだし、そういう仕事をして行きたいと思う。@livedoorblog の中の人も頑張ってね!
ところで、最近、勉強会などで発表する場合は自称「オペレーションエンジニア」と自己紹介しています。なぜ、話題のインフラエンジニアではないのかというと、電気ガス水道のような「インフラ」のイメージがデータセンターへ行くことがまずない自分の仕事とあっていない気がしていたからです。そこで、twitterやfacebookの採用ページを見てみると、「Operations」や「Technical Operations」という項目があり、業務範囲が似ているなぁと思ったのが自称しはじめた理由です。そんな最近の主な業務は
- 監視ツールの作成や構築、運用
- 監視からシステムの改善のサイクルを回す
- アプリケーションエンジニアと協力しスケーラビリティの高いアプリケーションの構築を目指す
- 運用しやすいアプリケーション構築方法の啓蒙
- アプリケーション環境の整備
あたりとなっています。まぁ肩書きによって業務が規定されるわけでもないんだけどね。