Software Design 2011年9月号にて『運用エンジニア「攻め」の仕事術」という特集の最初の章を担当させて頂きました。
運用エンジニアとはどんな職業で、何をすべきなのかを10年ぐらい前の昔話や前職の経験、今の職場で感じることなど自分の経歴を含めて書かせて頂きました。
今回の特集は、自分の他に@riywoさんや馬場さん(@netmarkjp)などの方々も記事を書いています。Mobageの半年で10億PV以上増えた話やアツい運用話、馬場さんの専業ならではの監視運用の話も非常に参考になりました。
中でも、馬場さんの記事中の、「障害対応のときに冷静でいる為のポイント」が参考になったので引用します
- 否が応でも心拍が早くなるので、心拍が早くなっていることを確認して自覚する
- 「冷静に」を心がける。心がけても冷静でいられないから、余計に心がける
- 呼吸、口調、タイプスピードを意図的にスピードダウンする。深呼吸気味に。少し目を瞑る。ただし、寝落ちないように。その後は少し大きめに開く(クワッ
- 基本に忠実に対応し、勘に頼らない。状況を必ず確認する(動作は正常で、システムメッセージだけ間違いなどのケースもある)
- ロジックで自分を固めすぎない。自分の無知(ロジックにおける前提知識の足りなさ)を自覚する。再起動してみるで解決することは意外と多い。
- 自分を過信しない。切り替えを早くし、誰かに聞いた方が早ければ聞く。GoogleでもTwitterでも先輩でも後輩でも、問題解決のためには何でも誰でも使う
障害対応していると、つい寡黙になったり、キータッチが強くなったり、椅子をなげてしまいそうになるので、上のポイントを常にデスクトップに表示して、対応の際は目を通したいぐらいです。
あと、今回のSoftware Designの第二特集で「トップエンジニアのお勧めの本55」という記事があります。弾さんやはてなのstanakaさん、弊社の伊勢さん、nipotanさんなどなど蒼々たる方々が様々なお勧め本を紹介しています。
そこでトップエンジニアでもなんでもないけど、勝手に3冊ほど自分のお勧め本をあげておこうと思います
毎度好例。MySQLにおけるインデックスのチューニング、OSやハードウェアの知識も身に付きます。運用エンジニアに限らず普段からMySQL(や他のDB)を使っていてこの本を読んでいないエンジニアは今すぐポチるか、近く本屋に行って買いましょう。アプリケーションエンジニアの方は7章からあとを中心に読むのがお勧めです
今回記事を執筆することになったきっかけでもあった書籍。運用の様々な側面が実例とともにエッセイ形式でまとめられています。運用エンジニアにとっては涙なしでは読めない部分も。
好きな漫画といったら間違いなくパトレイバーをあげます。レイバー(+システム)とそれを動かす人と組織。運用エンジニア的視点で読むと違う発見があるかもしれません。あーるも好きです