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教育にブログやSNSを活用する

実名でのネット活用促す 総務省「悪の温床」化防止
「実名でのネット活用促す」ってタイトルが悪い。総務省発表資料が何もないのであれだが。

総務省は27日、自殺サイトなど「有害情報の温床」ともいわれるインターネットを健全に利用するために、ネットが持つ匿名性を排除し、実名でのネット利用を促す取り組みに着手する方針を固めた。匿名性が低いとされるブログ(日記風サイト)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サイト)を小中学校の教育で活用するよう求め、文部科学省などと具体策を詰める。


やっぱり意味不明。この間の読売の記事で書かれた流行りのブログやSNSを教育に盛り込んでいこうっていう単にそれだけの話だと思うのだが。

その読売の「子どもはみなブログを持て」の反応が結構アレ。ブログを書かせるとますますインターネットにつまらない情報が流れて、ブログ嫌いが増えるなんていう意見が多いように見える。時代錯誤だろそれは。日記を書いて先生だけが見ていた(ヘタすると丸がついていたり)ところがクラス全員で読めるようになって、いろいろな反応も貰いやすい。テキストを書く能力は上がるだろうし、プレゼンテーション能力の開発にもなる。良いことだと思うんだけど。

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総務省のSNS事業をNTTデータ子会社が受注  総務省は22日、同省が地域社会の住民参画を推進する目的で検討を進めている「地域SNS調査研究事業」の委託先として、NTTデータ・コミュニティ・プロデュースを選定したと発表した。 委託内容はSNSシステムの開発と運用、実証実... [詳しくはこちら]

コメント

こんにちは、はじめまして。ハンドルネームで犬笠と申します。

私はハンドルネームを使用しています。いわゆる「社会的弱者」の一人であるからです。そのような人間にとって、インターネットのような「匿名で直ちに公に対して発言できる」場があるというのは、マイノリティーな境遇にある人間としては非常にありがたいことです。

確かに、実名と匿名では、実際に発言をした際に負う社会的責任に明らかな差が出ますし、情報の信頼度を測るためのヒントにはなるかもしれません。

ただ、見方を変えてみれば、こうも言えるのではないでしょうか? つまり、匿名だからこそ、初めて立ち上がれる人もいるということです。この世には、実名やリアルな生活空間では他人と会話をすることが出来ない人が沢山います。対人恐怖症の人、過去に受けたいじめや虐待が原因で PTSD を患った人、、、そういった本人に過失はないものの、何かしらの原因でリアルな会話を出来ない人がいる。そういった人たちの日常の不満のはけ口として、コミュニケーションを取る、ある意味での「救済手段」として、匿名で発言をする人がいたり、発言をする場があっても良いのではないでしょうか?

また、実名だからといって、必ずしも直ちに社会的信頼性が上がるとは限りません。偽名を使ってサイトを開設することも技術的には可能ですし、他人の「なりすまし」もあり得るからです。実名の場合であっても、読み手が注意しなくてはならない時はあります。(勿論、匿名の時も同様。)

結局、情報の「受け手」のメディアリテラシーの育成に力を入れていく、というのが地道ながらも最善の策であると思います。今日のニュースでは総務省が「ネットの実名での利用を促そう」などとまたいらんことをしようとしているようですが、「小さな政府」を目指しているはずの政府がこういったことに首を突っ込むのは論理的に矛盾しています。

このことに関しては、私のサイトでも一筆書いておきました。(「徒然なる雑筆」2005.06.27) お暇なときにでも、ご一読下さい。

それでは、失礼します。

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